社労士試験【独学】 ⑤独学で合格する為の勉強方法、テキストの使い方について
ここでは、社会保険労務士試験に独学で合格するための勉強方法
、テキストの使い方について書かせてもらいます。
私は完全独学で2年目で合格していますが、1年目は対策不足、間違った勉強の仕方もあり非常に効率が悪かったことを反省しました。
2年目は反省点を踏まえて、しっかり対策をして無事に合格できました。
この2年間については、下記の記事でまとめていますので、よったら見てください。
合格した今だからこそ思う、独学での勉強方法を書かせてもらいます。
なお、独学で合格するために必要なテキストは下記の記事でまとめていますのでご覧ください。
社労士試験の勉強方法について
0.試験について
選択式 8問(各5問空欄)
択一式 70問(各10問)
試験科目
労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法
労働保険徴収法、健康保険法、厚生年金法、国民年金法、
労働・社会保険一般常識
個人的見解:完全に理解出来ていなくても基準点はとれます
1.各科目を速読くらいの感じでイメージだけ掴む(基本テキストを一周する)
まずは、各科目のイメージをつかむ程度でいいので、さっと基本テキスト1回読みます。その際に、補足や細かいところは飛ばして大丈夫です。
2.1科目しっかり読み、予想問題集(TACの択一式のもの)を解く
過去問をいきなり解くことも良いとは思いますが、時間がかかるので、まずは一問一答形式のTACの予想問題集を解くことをお勧めします。
※予想問題集ですが、過去問も一定掲載されています。
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知識が曖昧でも問題集を解くことで整理されたり、新たな気付きを得ることができるので問題集はすぐに解いていきましょう。
最初に始める科目は健康保険をお勧めします。暗記ばかりの社労士試験ですが、まだ面白い方の科目です。身近な内容なので興味も湧くと思います。
ポイントは同じ性質の科目は同じ時期に勉強することです。
例えば健康保険を勉強するときは、社会保険一般常識に分類される国民健康保険も一緒に勉強しましょう。
年金の勉強をするときは、社会保険一般常識に分類されるDB・DC年金も一緒に勉強して効率化を図ります。
1.各科目を速読くらいの感じでイメージだけ掴む(基本テキストを一周する)
の際になんとなくイメージできていれば、どの科目を勉強するときは、この科目も一緒に勉強しようと意識できるはずです。
一般常識と労働保険徴収法は最後に勉強するほうがいいと思います。
一般常識は内容が広く、何度勉強してもすぐに忘れてしまいます。
労働保険徴収法はとても面白くない科目なのですぐに忘れてしまいます。
短期集中で行う方が効率的だと思います。
また、労働保険徴収法は選択式では出題されないので、他の科目を比較するとそこまで重要ではありません。
3.テキスト2周目→過去問
基本テキストと同じ会社の過去問を解きましょう。過去問を解くだけでかなりの時間を要します。ここで時間をかけすぎると最初に勉強した科目を忘れてきます。
がんばって早め早めに解いていきましょう。
ここまできたら、全然覚えることができないものがはっきりしてきます。
例えば健康保険の高額療養の限度額とか。
ルーズリーフなどに書き出して、トイレや洗面台付近に貼って毎日見て、刷り込んでいきます。
4.テキスト3周目→過去問2回目
予想問題集の2回目はいつするの?
となると思いますが、予想問題集の2回目は通勤時間等を利用して並行していきましょう。予想問題集は一問一答で隙間時間に活用できます。またすぐに解けるので、すぐに違う科目に移れます。この反復で前に勉強した科目のことを忘れる前に思い出すことができます。※当然最初の時は完全に忘れていますが、何度も解くことで思い出す力が身に付きます。
過去問も予想問題集も完全に理解して解ける問題には、追加知識を書き込み、その問題を解くときにその知識も一緒に覚えれるようにしておきましょう。
例えば、「労働基準法の任意貯金の保全措置には、賃金支払法(労働一般常識)の保全措置のことを書いておく」みたいなことです。
5.前年の本試験の過去問をとく
「社労士試験」とHPで検索すれば、アップロードされているので、それを解きましょう。
LECの基本テキストを購入した方は、LECから解説冊子付でもらうこともできます。
時間配分の確認程度で大丈夫です。
前年の本試験は過去問で網羅されているので、ほとんど見たことがある問題のはずです。実際の試験では、この時よりも時間を要しますが、私の感覚では、時間が足りないということはないと思います。
※実際に、退席可能時間になると、退席する人も一定いました。
6.テキスト→過去問繰り返し と 隙間時間活用
テキスト→過去問を可能な限り繰り返していきますが、横断整理が必要になってきます。横断整理はネット検索すれば、各予備校のまとめてくれているものは無料でみれるのでそれを使いましょう。わざわざ購入するほどのものではありません。
私は、お昼の休憩時間にスマホで横断整理をしていました。
また、目的条文や判例対策もこの隙間時間にやってしまいましょう。
どちらも資格の大原さんのサイトで無料でみることができます。
イメージとしては
1周目(月~金):横断整理
2周目(月~金):目的条文
3週目(月~金):判例
みたいな感じで3週間で1サイクルです。
これで結構覚えていくことができます。
7.白書、統計、法改正、判例
5月頃には統計・白書・法改正の書籍が発売されます。
すぐに購入して読んでいきましょう。統計・白書は必須です。ある程度覚えないと基準点をとれないのでしっかり読み込みます。
法改正も非常に重要です。完全に理解しておきましょう。
判例も非常に重要です。労働基準法の選択式でほぼ毎年出題されます。
判例が解けないと合格できません!
基本テキストに重要な判例はだいたい載っていますが、判例対策は判決文の用語を正確に理解することです。
判例集を購入して、用語を正確におさえていくことおすすめします。
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あとは、厚生労働省のホームページを気分転換くらいの感じでもいいのでチェックしておきましょう。
下記の記事で紹介しているとおり、厚生労働省のホームページから奇問難問が出題されることがよくあります。
暗記ばかりの試験で嫌になることも多いですが、合格を信じて最後までがんばりましょう。