社労士試験【独学】 ⑥試験当日の試験問題の解き方、考え方
8月は社会保険労務士試験があります。
試験当日は、緊張もあるかと思いますし、
未知の問題をみて焦ってしまったり、
問題の意図を読み間違えて誤答してしまうこともあります。
どんなに勉強しても勘で選ぶしかない問題も必ず出てきます。
今回は、そんな試験当日の問題(選択式)の解き方、考え方について、書かせてもらいます。
私は令和2年度と令和3年度を受験していますが、
令和2年度は労働一般で0点でした。
統計調査の中身しか勉強してなかったので、全部勘で選びましたが、1問も正解できませんでした。
その時の思考は、
「やばい、統計調査名は覚えてない、全くわからない。問題文から推測しよう。」
でした。
労災で勉強した「賃金構造基本統計調査」が強くイメージされてしまい、賭けにでて「就業構造基本調査」の2つ選択肢を5問の空白にあててしましました。
結果 「 0点 」
救済の可能性もないので、採点してからは茫然としていました。
よくよく考えれば、
離職率ときたら「雇用動向調査」
男性の育児休業取得率ときたら「雇用均等基本調査」
と推測することもできたはずです。
そもそも、「就労条件総合調査」「労働力調査」
はかなり重要な調査なのでこれくらいはわかっておきたかったところでした。
試験勉強の遅れから統計白書対策がおろそかになり、中身だけまる暗記していたので、調査名称を問われて撃沈しました。
しかし、厚生年金法のDはしっかり解けました。ここは完全にひっかけ問題です。
最初は「改定割合」と勘違いしましたが、問題文を再度読み直した際にひっかけ問題であることに気付き、「按分割合」が正解であると気づけました。
令和2年度試験では国民年金にも読み間違いしてしまうひっかけ問題が出題されています。
つまり、試験ではうっかりミスが意図的に狙われています。
毎年うっかり誤答を選ばせようとする問題が出題されています。
しかし、選択式は確実に得点しないといけません。
令和3年度でも解釈が難しい問題が出題されました。
AとBは何が問われているのかが一見難しく、最初は誤答していましたが、
見直すと、「あれ?日本語おかしいよな」「文脈からして違うよな」と違和感を覚えました。
注意深く読み直し、文脈が不自然になる選択肢を除外すると、
A「国民健康保険事業費納付金の納付」、B「国民健康保険事業に要する費用」が正解であると気づくことができました。
「市町村は世帯主から保険料を徴収しなければならない」やA空欄の後の()内の文言等がヒントになると思います。
問題文を一文字ずつ正確に読み、引っかけがないか注意しながら、何が問われているのかを考える。
それが、試験当日の試験問題の解き方、考え方です。
選択式は80分の時間を持て余す方がほとんどだと思います。
時間をもて余すのではなく、最後の1分まで何度も問題を読み直して、引っかけがないか、勘違いしてないか思考し続けましょう。
合格できるか否かは、すべて、午前中の選択式にかかってます。
簡単そうで難しく、相当に集中することが大切です。その為には熟読が必要です。
ひっかけがないか?問題文が正しく成立しているか?
意識しながら解きましょう。
ひっかけがないことなんてあり得ない
という気持ちで試験に臨みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
社労士試験【独学】 ⑤独学で合格する為の勉強方法、テキストの使い方について
ここでは、社会保険労務士試験に独学で合格するための勉強方法
、テキストの使い方について書かせてもらいます。
私は完全独学で2年目で合格していますが、1年目は対策不足、間違った勉強の仕方もあり非常に効率が悪かったことを反省しました。
2年目は反省点を踏まえて、しっかり対策をして無事に合格できました。
この2年間については、下記の記事でまとめていますので、よったら見てください。
合格した今だからこそ思う、独学での勉強方法を書かせてもらいます。
なお、独学で合格するために必要なテキストは下記の記事でまとめていますのでご覧ください。
社労士試験の勉強方法について
0.試験について
選択式 8問(各5問空欄)
択一式 70問(各10問)
試験科目
労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法
労働保険徴収法、健康保険法、厚生年金法、国民年金法、
労働・社会保険一般常識
個人的見解:完全に理解出来ていなくても基準点はとれます
1.各科目を速読くらいの感じでイメージだけ掴む(基本テキストを一周する)
まずは、各科目のイメージをつかむ程度でいいので、さっと基本テキスト1回読みます。その際に、補足や細かいところは飛ばして大丈夫です。
2.1科目しっかり読み、予想問題集(TACの択一式のもの)を解く
過去問をいきなり解くことも良いとは思いますが、時間がかかるので、まずは一問一答形式のTACの予想問題集を解くことをお勧めします。
※予想問題集ですが、過去問も一定掲載されています。
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知識が曖昧でも問題集を解くことで整理されたり、新たな気付きを得ることができるので問題集はすぐに解いていきましょう。
最初に始める科目は健康保険をお勧めします。暗記ばかりの社労士試験ですが、まだ面白い方の科目です。身近な内容なので興味も湧くと思います。
ポイントは同じ性質の科目は同じ時期に勉強することです。
例えば健康保険を勉強するときは、社会保険一般常識に分類される国民健康保険も一緒に勉強しましょう。
年金の勉強をするときは、社会保険一般常識に分類されるDB・DC年金も一緒に勉強して効率化を図ります。
1.各科目を速読くらいの感じでイメージだけ掴む(基本テキストを一周する)
の際になんとなくイメージできていれば、どの科目を勉強するときは、この科目も一緒に勉強しようと意識できるはずです。
一般常識と労働保険徴収法は最後に勉強するほうがいいと思います。
一般常識は内容が広く、何度勉強してもすぐに忘れてしまいます。
労働保険徴収法はとても面白くない科目なのですぐに忘れてしまいます。
短期集中で行う方が効率的だと思います。
また、労働保険徴収法は選択式では出題されないので、他の科目を比較するとそこまで重要ではありません。
3.テキスト2周目→過去問
基本テキストと同じ会社の過去問を解きましょう。過去問を解くだけでかなりの時間を要します。ここで時間をかけすぎると最初に勉強した科目を忘れてきます。
がんばって早め早めに解いていきましょう。
ここまできたら、全然覚えることができないものがはっきりしてきます。
例えば健康保険の高額療養の限度額とか。
ルーズリーフなどに書き出して、トイレや洗面台付近に貼って毎日見て、刷り込んでいきます。
4.テキスト3周目→過去問2回目
予想問題集の2回目はいつするの?
となると思いますが、予想問題集の2回目は通勤時間等を利用して並行していきましょう。予想問題集は一問一答で隙間時間に活用できます。またすぐに解けるので、すぐに違う科目に移れます。この反復で前に勉強した科目のことを忘れる前に思い出すことができます。※当然最初の時は完全に忘れていますが、何度も解くことで思い出す力が身に付きます。
過去問も予想問題集も完全に理解して解ける問題には、追加知識を書き込み、その問題を解くときにその知識も一緒に覚えれるようにしておきましょう。
例えば、「労働基準法の任意貯金の保全措置には、賃金支払法(労働一般常識)の保全措置のことを書いておく」みたいなことです。
5.前年の本試験の過去問をとく
「社労士試験」とHPで検索すれば、アップロードされているので、それを解きましょう。
LECの基本テキストを購入した方は、LECから解説冊子付でもらうこともできます。
時間配分の確認程度で大丈夫です。
前年の本試験は過去問で網羅されているので、ほとんど見たことがある問題のはずです。実際の試験では、この時よりも時間を要しますが、私の感覚では、時間が足りないということはないと思います。
※実際に、退席可能時間になると、退席する人も一定いました。
6.テキスト→過去問繰り返し と 隙間時間活用
テキスト→過去問を可能な限り繰り返していきますが、横断整理が必要になってきます。横断整理はネット検索すれば、各予備校のまとめてくれているものは無料でみれるのでそれを使いましょう。わざわざ購入するほどのものではありません。
私は、お昼の休憩時間にスマホで横断整理をしていました。
また、目的条文や判例対策もこの隙間時間にやってしまいましょう。
どちらも資格の大原さんのサイトで無料でみることができます。
イメージとしては
1周目(月~金):横断整理
2周目(月~金):目的条文
3週目(月~金):判例
みたいな感じで3週間で1サイクルです。
これで結構覚えていくことができます。
7.白書、統計、法改正、判例
5月頃には統計・白書・法改正の書籍が発売されます。
すぐに購入して読んでいきましょう。統計・白書は必須です。ある程度覚えないと基準点をとれないのでしっかり読み込みます。
法改正も非常に重要です。完全に理解しておきましょう。
判例も非常に重要です。労働基準法の選択式でほぼ毎年出題されます。
判例が解けないと合格できません!
基本テキストに重要な判例はだいたい載っていますが、判例対策は判決文の用語を正確に理解することです。
判例集を購入して、用語を正確におさえていくことおすすめします。
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あとは、厚生労働省のホームページを気分転換くらいの感じでもいいのでチェックしておきましょう。
下記の記事で紹介しているとおり、厚生労働省のホームページから奇問難問が出題されることがよくあります。
暗記ばかりの試験で嫌になることも多いですが、合格を信じて最後までがんばりましょう。
社労士試験【独学】 ④試験対策(難問・奇問)に役立つ情報収集(厚生労働省のホームページ参照)
社労士試験の対策は基本テキストの読み込みと問題集を解くことの繰り返しですが、
横断整理やちょっとした知識の習得も必要になります。
横断整理は各予備校がわかりやすくしたものがネットで無料で見ることができます。
私は横断整理のテキストは購入せずに、ネット情報をフル活用してました。
無料で見れるものが多いので、「○○ 横断」とかでよく検索していました。
ちょっとした知識は厚生労働省のホームページから習得していきました。
厚生労働省が広く周知したいこと、企業・労働者に注意してほしいことがホームページに掲載されています。
当然、ホームページに載せる程重要なことなので、その中から試験に出題されることが度々あります。
実際に令和3年度では、
などが本試験に出題されました。
私は、どちらも厚生労働省のホームページで確認済みでしたので
出題された時は正解の選択肢を選ぶことができました。
基本テキストには載ってない情報もたくさんあるので、難問・奇問対策にもなります。
私は勉強が疲れた時、隙間時間に見るようにしてました。
参考にまだおそらく出題されてないなかで、私が気になったものを以下に載せておきます。
生産性については、すでに過去試験で選択式で出題されていますが、
また出題される可能性は高いと思います。
助成金の名称が空欄になることが通常ですが、
生産性要件を関連させて出題される可能性も十分あると思います。
【労働生産性を向上させた事業所は労働関係助成金が割増されます】
というリーフレットが見つかるので、隙間時間にでも一度確認してもらえたらと思います。
生産性 = 付加価値 / 雇用保険被保険者数
みたいな式も、奇問として出題されることがあるかも?
とかも奇問として出題されるかもしれません。
(雇用維持や障害者の雇用、環境整備など一部の助成金は生産性要件は設定されていません)
この他にも、厚生労働省のホームページを見ておくことで、
試験の際に救われる?ことがあるかもしれないので、
ぜひ活用してもらえたらと思います。
基礎をしっかりしてこその、難問・奇問対策ですが、それが解けずに不合格みたいなことが、当たり前のように起こるのが社労士試験です。
基礎もしっかり、そして、難問・奇問対策もしっかりしていきましょう。
厚生労働省のホームページ以外では、やはり「よくわかる社労士(TAC)~労働/社会保険一般常識」の書籍がおすすめです。
一度確認してみてもらえたらと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
社労士試験【独学】 ③選択式対策に必要なテキストと勉強方法
ここでは、社会保険労務士試験の選択式対策について、私の見解を書こうと思います。
社労士の試験は選択式と択一式があり、それぞれの全科目に最低基準点が設けられています。
選択式は大問1つに5個の空欄があり、3問正解が最低基準点となります。
択一式は大問1つに10問あり、4問正解が最低基準点となります。
択一式の4点は、ほとんどの方はクリアできると思います。
選択式の3点もほとんどの大問でクリアできますが、毎年、大問の1~2は難問で構成されるので、ここが解けずに不合格になることが多いのではないでしょうか。
令和2年度は統計調査の名称が五問全問を占める奇問が出題され
令和3年度は労働一般常識がかなりの難問でした。
奇問、難問には救済が入り基準点の引き下げが行われることがほとんどですが、引き下げられた基準点も取れないことも普通にあると思います。
選択式の基準点を取るためには、それなりの対策が不可欠だと思います。
私は令和2年度の選択式で基準点が取れずに不合格になり、
令和3年度はしっかり対策して、何とか合格することができました。
どのような対策をしたのか、お伝えできればと思います。
最高裁判例は毎年出題される傾向です。直近の判例が出題されることも多いです。
判例は基本テキストや過去問にもよく出てくるので、特段対策する必要がないと思われるかもしれませんが、判例集を購入してしっかり対策することが大切です。
判例は結果だけでなく、判決文の用語が空欄になるので、この用語を判例毎に正確に把握する必要があります。
例えば、
賃金全額払いの判例では「経済生活」
休業手当の判例では「生活保障」
がキーワードになります。
似たような言葉ですが、判例ではきっちりと使い分けがされています。
試験の本文から正誤判定することが難しいことも多いですが、
知っていれば確実に得点することができます。
判例集を見ていると、他の判例にも出てくる頻出用語や、似たようなことを争っている裁判でも着目点が異なり違う用語が使われていることに気づくことができます。
基本テキストで飛び飛びに判例見るよりも、判例集を読むことでいろんな気づきが出てきます。
判例対策は怠ることは出来ないので、初めて試験を受ける方もしっかりと対策をした方がいいと思います。
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労働安全衛生法は対策が難しいですが、1から3メートルに係る規制は整理しておけばいいと思います。
安全衛生規則等を調べて、本試験間際に何度か目を通しておきましょう。
②一般常識(労働、社会保険)
統計調査は中身だけでなく、統計調査の名称、基幹統計なのか一般統計なのか、総務省なのか厚生労働省なのか、調査の頻度(毎月、毎年、数年に一度)等も覚えておいた方がいいです。
ちなみに令和2年度試験では、全問(5問)が調査の名称を答えるものになっていました。
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より対策したい方は、以下の本も活用しましょう。
ちなみに令和3年度試験の労働一般常識のAの問題は、本書に記載されていたので本書を活用していた方は正解できていたと思います。
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③雇用保険
最低でも基本テキストに載っている助成金は正確に把握する必要があります。
名称だけでなく、内容も簡単に把握しておきましょう。
直近で創設されて助成金にも注意が必要です。
令和3年度は産業雇用安定が選択肢に出てきましたが、私は厚生労働省のホームページでこの助成金のことは把握していたので誤りの選択肢であることが判断できました。
厚生労働省のホームページをしっかり確認することも重要です。
④その他(労災、健保、年金等)
法改正や通知関係を抑えておく必要があります。
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厚生労働省のホームページにも法改正情報や企業等に注意してほしい点をわかりやすくリーフレット等で掲載されているので積極的に活用・こまめにチェックしておきましょう。
ちなみに、令和3年度試験ではパワハラの判定基準が出題されましたが、これも厚生労働省のホームページにリーフレットが掲載されていました。
以上が私の選択式対策です。
選択式の問題集も購入して解きましたが、問題集だけでは到底合格できたとは思えません。問題集は時間があれば解けばいいと思います。
択一式を正確に解く力と上記の対策で選択式は対応出来ると思います。
受験生の方は参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
社労士試験【独学】 ②社会保険労務士試験に独学で合格するまでの流れと勉強方法(テキスト)について
ここでは、私の社会保険労務士試験の勉強方法(テキスト)をお伝えしようと思います。
(私は2年目で合格してます。)
まず、1年目についてから
10月に次年度向けの最新版テキストが発売されてから、試験勉強を始めました。
8月が試験なので、10カ月勉強したことになります。
宅建の資格を独学で合格したこともあり、社労士試験も独学での合格を目指しました。
宅建ではLECのテキストにお世話になったので、社労士についても迷わずLECのテキストを買いました。
購入した後で気づいたのは、LECは細かい情報はあえて載せていないこと、誤字脱字等があまりにも多いことでした。
本書の良いところは条文がそこまま載っているところ、
条文のあとに解説があるところ、繰り返しになる内容も省力せず載せてくれているところです。
特に条文をそのまま載せているところは素晴らしいと思います。
他のテキストは条文は載せずにいきなり解説ですが、本試験では条文がそのまま選択式に出てくることがあるので、条文は極めて重要です。
ただし、繰り返しの表現が多く、分厚い割には内容量は少ないです。
1年目に購入したテキストはこれだけです。
LECキテキスト、過去問題集(労働、社会保険)、一問一答(①~④)、TACの一般常識白書テキスト
※LEC過去問題集と一問一答は、同じ内容なのでそれぞれ買う必要はありません。択一形式と一問一答形式になっているだけで、中身は同じです。中身をよく確認せず購入してしまいました。
基本テキスト1科目読んで、問題集を解く流れを繰り返しました。
LECの基本テキスト購入すると、前年度試験の問題と解説がもらえます。
(基本テキストに同封されているハガキから申し込み)
模試や予想試験問題集などは購入せず、令和元年度の試験問題を解いて本試験の時間配分の参考にしました。
テキストと問題集を何度も繰り返して令和2年本試験に挑みました。
結果は 「不合格」※総合点は合格点超え、選択式の労働基準法と労働一般常識で基準点を満たさず。
反省点は、勉強時間が確保できず、判例対策を怠り労働基準法で2点を失い(他の判例と勘違いして誤った選択肢を選んでしまう)、労働安全衛生法の難問が解けずに基準点をとれませんでした。
選択式の労働一般常識は令和2年はまさかの全問統計調査の名称が空欄になる奇問でした。
統計調査の中身しか勉強してなかった私には勘で選ぶしかありませんでした(0点でした)。
総合点では選択も択一も合格点ですが、各科目に最低基準点が設けられているところが社労士試験が難しいとされている理由です。
この結果を、踏まえての2年目です。
まず、法改正に対応するため、そして細かな知識も習得するため、基本テキストを探しました。
本屋で各社の基本テキストを見て、「ごうかく社労士」を購入しました。
「ごうかく社労士」を選んだのは、情報量が豊富という点です。
初学者には少し難しいかもしれませんが、基本テキストの中では一番良いと思います。
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次に、TACの予想問題集を購入しました。
※比較認識法は細かすぎる内容が多いので、時間に余裕があれば購入するといいと思います。
最後に、白書対策、判例対策、直前の法改正対策本を購入しました。
2年目は問題集に力をいれました。当然基本テキストも読み込みましたが、疲れてくると基本テキストの読み込みが辛くなるので、そういう時は、問題集を解くことに集中しました。※問題集を購入しすぎて、時間が足りず、選択式の問題集は1回しか解きませんでした。
模試は2年目も受けていません。
未就学の子ども3人の子育てと、コロナウイルスによる残業増のなか、朝早く起きたりして勉強時間を確保しました。
勉強時間は計っていないのでよくわかりません。
基本テキストを何回読む、何回問題を解く
ではなくて、
8割型の内容を理解して覚えれるまで
読んで、解く
が重要です。
どのテキストが良いのか、問題集はどこまですればいいのかは下記の記事を参考にしてください。
2年目ということもあり、ある程度の内容は整理できましたが、法律の範囲が広すぎて、勉強したのに忘れている、思い出せない状況は全然ありました。
不安な気持ちになりながらも令和3年度の本試験に挑みました。
結果は「合格」
2度の試験を通じて思うことは、総合点は知識が曖昧でも、合格点には到達できること。
苦手な問題は解けなくても、わかる問題だけで総合点は合格点をとれます。
ただし、選択式はそうもいきません。1~2科目は基準点がとれないような難問で構成されているので、細かな知識が必要になります。
選択式の問題集を解くことだけで対策できるとは到底思えません。
この点については次の記事で私の見解を書こうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
社労士試験【独学】 ①独学で社会保険労務士試験に合格する為に必要なテキスト
社会保険労務士試験は合格率約6%の難関試験の1つです。
ほとんどのサイトでは、「独学では合格できない」と書いてあります。
が、
社労士試験は独学で十分、合格できます
なぜ、断言できるのかと言うと、
私が独学で合格できたからです。
※模試・通信教育も受けていません。
社会保険労務士事務所で働いていたわけでもなく、人事労務にも携わったことはありません。
特段に知識があったわけではありませんが、それでも独学で合格できました。
私の試験の成績は下記の通りです。
1年目(令和2年度)「不合格」
選択式:26点
択一式:46点
※選択式の労働基準法と選択式の労働一般常識が最低基準点満たさず。
2年目(令和3年度)「合格」
今思えば、1年目にちゃんと判例対策・一般常識対策ができていれば、一発合格できたのになーと思います。
ただ、2年目でもう少し深く各科目を勉強出来たので、結果的には2年勉強出来て良かったと捉えてます。
不合格も合格も経験したからこそ、どこまで勉強したら合格ラインに到達できるのか、
を受験生の方にお伝えできると思います。
完全独学で合格するためには、どのテキストを選べばいいのかお伝えできればと思います。
※テキストは常に最新のものを購入してください。下記リンクは最新とは限りませんのでご注意ください。
まずは、本屋で中身を確かめてから、気に入ったものを選んでください。
1.基本テキスト
(1)TAC みんなが欲しかった!社労士の教科書
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初心者向けでフルカラー、解りやすく、図表も適宜あります。
細かい内容までしっかりカバーしてくれています。
※私は使いませんでしたが、合格後、BOOK・OFFで安く購入して、読みました。
1年目にこの本を手にしていたらな と少し後悔しました。
(2)中央経済 ごうかく 社労士
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分冊できないところ、一般常識の情報量が足りない所はありますが、この本は素晴らしいです。(一般常識は、他のどの基本テキストでも対応出来るものではないので、後述の補足テキストでカバーしてください)
私は2年目にこの本を使わせて頂きました。
1年目はLECのテキストを使いましたが、LECのテキストは分厚いいんですが、情報量は少なめ、要らない情報は載せない?スタイルで情報量が足りていません。
(LECはサブテキストとしては、オススメです)
2年目に本屋で何冊も立ち読みして、「ごうかく社労士」が一番だと思い購入しました。
本書は詳しく、細かいところまで網羅されていて、なぜ、そうなっているのかまで解説されてます。
ただし、少し難しいところもあります。初学者には、少し注意が必要です。
2.過去問題集
基本テキストに対応した過去問題集を購入しましょう。
(1)みんなが欲しかった社労士の年度別過去問
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(2)ごうかく 社労士基本問題集
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3.予想問題集
TAC みんなが欲しかった 社労士 合格のツボ 択一対策
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※選択式の問題集は個人的には要らないと思います。
テキストの読み込みと択一を正確に解く力があれば、選択式はカバーできます。
選択式対策は後述の補足テキストの読み込みが重要です。
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判例は基本テキストと問題集でカバー出来ると思いがちですが、毎年出題される傾向なのでしっかりとした対策が必要です。判決文の用語が空欄になるので、知ってるだけで、得点になります。
(私は、1年目に判例対策を怠り2点を失いました。2年目は本書を読み込み2点確保できました。)
(2)統計白書対策
TAC よくわかる社労士 別冊 合格テキスト 直前対策 一般常識・統計/白書/労務管理
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統計、白書は専用のテキストでしか対応できません。
必ず購入しましょう。
早めの対策が必要なので、最新版が発売されたら、すぐに買って読み込みましょう。
本書の内容は試験にかなり出題されている印象です。
本書を読み込めば最低基準点は確実にクリアできます。
(3)一般常識対策
TAC よくわかる社労士 合格テキスト6 労働に関する一般常識
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正直私は買いませんでしたが、合格後に本屋で読みました。これ買ってたら、令和3年度のあの難問解けたなーと思いました。
一般常識は範囲が広く、難問奇問も多いです。ここで得点出来ずに不合格になる人も多いのではないでしょうか?
余裕がある人は是非とも学習しておきたいところです。
TAC よくわかる社労士 合格テキスト10 社会保険に関する一般常識
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社会保険の一般常識も余裕があれば学習しておきましょう。
一般常識で基準点を満たせないということがよくあるので、
一般常識対策は必ず必要ですが、学習時間が確保できないと
ここまでカバーするのは厳しいものがあると思います。
2年目の方や一発合格を目指す方は、ここまで学習する方が良いと思います。
(4)法改正対策
TAC 無敵の社労士3 完全無欠の直前対策
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令和3年度試験も本書で十分対応できました。
法改正は本書だけで大丈夫です。法改正が選択式で出題されたら、確実に得点する必要があります。絶対に必要な一冊です。
揃えるテキストはこれだけで十分です。
これだけを読む・解くだけでも相当の時間を要します。
毎日学習時間を確保することが大切です。
私のこれまでの試験対策、勉強方法については次のブログで書こうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。